無生物主語という英語の表現に慣れる
無生物主語と言うのは生物ではない物、人や動物などの
生物以外の物が主語になるという表現方法です。
日本語というのは人や生物を主語にすることが多い言語とか
無生物を主語にする事はあまり多くないと言われていますが、
普段の私達の日常会話を考えると日本語でも無生物を主語に
会話をしていると思います。
例えば・・
「ご飯が炊けた」
「お風呂がわいた」
「この本は面白い」
「車が故障した」
などのようの言い方は普通にしますね。
日本人にとって分かりにくい英語の無生物を主語にした表現というのは
単に主語になるだけではなく無生物であっても意志があるかのように
表現される事もあるため日本人には難しく感じられるのだと思います。
無生物主語の日本語と英語の違い
上記の日本語の文章をもう一度確認してみると
「ご飯が炊けた」
「お風呂がわいた」
「この本は面白い」
「車が故障した」
これらは自動詞になっているので日本人には理解しやすいのですが
英語の無生物主語で日本人が戸惑うのが主に他動詞としての使い方です。
無生物の主語が目的語になる生物に何かしら働きかけたり影響を与える、
そのような表現が日本人には馴染めないのです。
例えば・・
「私はこれらの写真を見ると、学生時代を思い出します。」
という日本語を英語にする場合、
When I look at these pictures, I am reminded of my school days.
日本人の場合は日本文に合わせて生物(私)を主語にした文章が
頭に浮かぶのが普通です。
これを英語的発想で無生物(これらの絵)を主語にして文章を作ると
These pictures reminded me of my school days.
直訳すると「これらの写真は私に学生時代を思い出させます。」になり
日本語としては不自然なのですが、この感覚が英語なのです。
ネイティブはこのような感覚で無生物を主語にした表現というのを
日常会話や文章の中で頻繁に使っています。
英語の無生物主語の訳し方
上の例文で、もう一度整理します。
When I look at these pictures, I am reminded of my school days.
①「私はこれらの写真を見ると、学生時代を思い出します。」
無生物(these pictures)を主語にすると
↓
These pictures reminded me of my school days.
②「これらの写真は私に学生時代を思い出させます。」
英語特有の表現のため訳し方としては無生物主語を副詞句のように捉えて、
目的語を主語として捉えると日本語らしい表現になります。
例文の場合も②は直訳になってますが①の様に訳す方が自然です。
無生物主語の感覚に慣れることで英語の感覚が身に付く
シンプルな表現なのですが英語は主語が重要なので主語になる無生物を
話し手は聞き手に会話において伝えたい内容のポイントとして伝える事ができます。
主語に持って来ることで回りくどい言い方をしなくても「ココがポイントですよ!」
というような気持ちを表せますから英会話にも役立ちます。
特に会話でネイティブは難しい表現を使わないというのは無生物主語という
表現方法を多く使うという事も関係しているはずです。
この表現を自由自在に操つれるようになるとアナタの英語力というのは
いわゆる英語脳になり格段にネイティブに近づくと思います。
慣れてくると意外と使いやすいと感じると思います。
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