無生物主語は動詞がカギ
無生物主語というのは非常に英語的な表現方法なのですが
直訳すると日本語としては不自然になる場合が多いので、
日本人の英語学習者が戸惑ってしまう部分でもあるのですが
使えるようになると表現も広がります英会話にも役立ちます。
他の文法項目と分けるために無生物主語という文法用語を
使っていますが、特に形に慣れるようにしたいですね。
無生物主語に慣れると英語の世界に一歩深く入り込むことが出来ると思います。
無生物主語の形の復習
前回の無生物主語の内容をもう一度復習しながらの形をイメージして下さい。
例えば・・
This book is very interesting.
「この本は面白い。」
主語が "This book" なので無生物ですが、この場合は基本的に無生物が
主語の構文とは違います。
まず文型が第2文型であり、使われている動詞がbe動詞の"is" なので
自動詞になります。
それに訳し方にしても英語と日本語でも文の構造が同じですね。
次は他動詞を使った無生物主語の英文です。
This book made me happy.
直訳すると「この本は私を幸せにした。」ですが
日本語に訳す場合は「私はこの本を読んで幸せになれた。」
というように訳した方が自然ですね。
または少々違訳して「私はこの本を読んで感動した。」としても
「この本はとにかく私にとって素晴らしい本です」という内容は
伝えることができます。
この文章を言い直すと・・
After reading this book, I was happy.
というようになりますが、文も長くなり主語が "This book" でないので
無生物主語の文に比べて「この本」というインパクトが弱いですね。
無生物主語の構文に使われる他動詞
無生物主語の構文に使われる他動詞を使った例文をいくつか紹介します。
●bring(~をもたらす、連れて行く)
A few minutes'walk brought me to the station.
直訳「2~3分歩くことが私を駅に連れてきた。」
自然な訳「2~3分歩くと、私は公園に着いた。」
●cause(~させる、~の原因となる)
A traffic accident caused him to be late.
直訳「交通事故が彼を遅れさせた。」
自然な訳「交通事故のために、彼は遅れた。」
●prevent(~を妨げる、~させない)
The heavy rain prevented me going to the party.
直訳「その大雨が私をパーティー行くのを妨げた。」
自然な訳「大雨のために、私はパーティーに行けなかった。」
無生物主語は動詞に着目して学習していくと感覚に慣れて行きますし、
使われる動詞も限られています。
少し意識して英語を勉強していく事で身に付いていくはずです。
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