過去分詞の後置修飾と形容詞的用法
分詞についてはコチラでも解説していますが、
ここでは過去分詞の形容詞的用法の後置修飾について、
もう少し解説していきたいと思います。
過去分詞は現在分詞と同様に形容詞として名詞を修飾する
働きをしますが、後置修飾も理解できる人にとっては簡単なのですが
中学生でも英語でつまずく部分でもあります。
しかし英語の長文を読む場合に分詞の後置修飾が分かっていないと
読めないんじゃないかと思います。
後置修飾を解説する前に過去分詞は直訳すると「~された」というように
訳しますが、直訳すると不自然な日本語になるため自然な日本語訳になるように
訳す必要があります。
例えば・・
a boiled egg = 「ゆでられた卵 → ゆで卵」
a broken window = 「割られた窓 → 割れた窓」
卵も窓も他から何かをされて「ゆでられ」「割られ」たりするため
形としては「~された」という過去分詞を使う事になります。
分詞の後置修飾とは分詞の前にある名詞を後ろから修飾するという事です。
過去分詞の後置修飾
①Look at those broken windows.
「あれらの割れた窓を見て → あれらの割れた窓を見て。」
②This is a letter written by him.
「これは彼に書かれた手紙です。→ これは彼が書いた手紙です。」
例文①と②の過去分詞の位置に注目して下さい。
例文①は windows を過去分詞の broken が前から修飾しているので
日本語の語順と同じです。
例文②は a letter を過去分詞の written が後から修飾しているので
日本語の語順と逆になります。
この後ろから修飾するのを後置修飾というわけです。
後置修飾のパターン例文②は「彼に書かれた手紙」という事で
by him が written と一緒に a letter を修飾しています。
つまり英語は2語以上で名詞を修飾する場合は分詞を修飾する名詞の後ろに置いて
後ろから前の名詞を説明するというルールがあります。
過去分詞のもう一つの使い方に受動態という使い方がありますが
こちらは be動詞を伴います。
Those windows were broken last night.
「あれらの窓は昨夜割られました。」
These shops are opened at ten in the morning.
「これらの店は朝10時に開けられます(開きます)。」
まず 過去分詞を見たら受動態か形容詞的用法(後置修飾)なのか
確認する習慣をつけるといいと思います。
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