不定詞と動名詞の違いと使い分け
不定詞と動名詞を使う中で前に置く動詞の目的語として使う場合、
使い分けの基本パターンとして3つあります。
- 不定詞しか使えない動詞
- 動名詞しか使えない動詞
- 不定詞も動名詞も両方使える動詞
1.のパターンの動詞 want
I want to read this book.
「私はこの本を読みたいです。」
2.のパターンの動詞 enjoy
I enjoyed playing tennis.
「私はテニスをして楽しみました。」
3.のパターンの動詞 like
I like to play tennis.
I like playing tennis.
「私はテニスをすることが好きです。」
上記の3つのパターンはどれも訳し方が同じなので理解しやすいのですが
もう1つのパターンとして不定詞と動名詞の両方使えても意味が異なるため
使い分けが必要な動詞があります。
中学英語でも習う代表的な動詞が stop と remember です。
- stop to do「 ~するために止まる」
- stop doing「 ~することを止める」
I stopped to smoke a cigarette.
「私はタバコを吸うために立ち止った(立ち止まって吸った)。」
I stopped smoking.
「私はタバコを吸うのを止めた(禁煙した)。」
- remember to do「~するのを忘れない 」
- remember doing「~したことを覚えている」
I remember to call him.
「私は彼に電話するのを忘れないようにする。」
I remember calling him.
「私は彼に電話したことを覚えています。」
- forget to do「~することを忘れる」
- forget doing「~したことを忘れる(思い出せない)」
I was drunk so I forget to call him.
「酔っていたので、彼に電話をするのを忘れてしまった。」
I was drunk so I forget calling him.
「酔っていたので、彼に電話したことを忘れてしまった(覚えてない)。」
- try to do「~しようと試みる(結果的にできなかった)」
- try doing「試しに~する」
I tried to talk to him about her.
「私は彼と彼女について話をしようとした(結果的に話せなかった)。」
I tried talking to him about her.
「私は彼と彼女について話をしてみた。」
基本的に不定詞と動名詞では時制に対して考え方が違います。
- 不定詞 「これから先に起こること、未来に起こることを表します。」
- 動名詞 「前の置かれた動詞より以前に起こったことを表します。」
I stopped to smoke a cigarette.
「私はタバコを吸うために立ち止った。」
I stopped smoking.
「私はタバコを吸うのを止めた。」
上の不定詞の文は今からタバコを吸うという stop より先に起こる内容を表しています。
下の動名詞の文は stop する前にタバコを吸っていたという過去の内容を表しています。
他にもこのような不定詞と動名詞で意味に違いが出るパターンの動詞はありますが
今回解説させて頂いた内容を覚えれば基本は十分です。
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