動名詞を目的語にとる動詞・不定詞を目的語にとる動詞
動名詞と不定詞の名詞的用法というのは基本的に
「~すること」という意味で動詞の目的語として使われます。
どちらも動詞の目的語になるため言い換えられる事が多いですが、
前に置かれる動詞によって次のような使い方があります。
① 動名詞だけを目的語にとる動詞
② 不定詞だけを目的語にとる動詞
③ どちらも目的語にとる動詞で意味が同じ
④ どちらも目的語にとる動詞で意味が違う
① 動名詞だけを目的語にとる動詞
enjoy ~ing (~を楽しむ)・ finish ~ing (~を終える)・
avoid ~ing (~を避ける)・ miss ~ing (~しそこなう)・
mind ~ing (~するのを嫌がる)・ deny ~ing (~を否定する)・
quit ~ing (~をやめる)
You should avoid going there.
「そこへ行くのは避けた方がいい。」
I missed watching the TV program last night.
「昨夜、そのテレビを番組を見逃してしまった。」
【他動詞】+【副詞】の形に動名詞を目的語にとる語句
keep on ~ing (~し続ける)・ put off ~ing (~を延期する)・
give up ~ing (~をやめる)
Keep on practicing.
「練習を続けなさい。」
② 不定詞だけを目的語にとる動詞
want to ~(~したい)・ hope to ~(~を希望する)・
wish to ~(~を願う)・decide to ~(~を決める)・
promise to ~(~を約束する)・ agree to ~(~に同意する)・
I hope to see you again.
「また会えるといいですね。」
I decided to go there.
「そこへ行くことを決めました。」
③ 動名詞、不定詞のどちらも目的語になり意味も同じ動詞
start ~(~を始まる)・ begin ~(~を始める)・ continue ~(~を継続する)
like ~(~するのが好き)・ love ~(~するのが大好き)・
hate ~(~するのが嫌い)・ prefer ~(~するのを好む)
*どちらも目的語になり基本的に意味は同じというように学校では勉強しますが、
厳密には動名詞と不定詞の意味から考えると違いはあります。
●動 名 詞 :過去にしたことや経験・習慣から起こった事
●to 不定詞:未来の内容でこれから起こる事
I hate singing.「(経験として)歌うことは嫌いだ。」
I hate to sing.「(これから)歌うのが嫌だ。」
厳密には違いはありますが、この辺は少しずつ感覚で身に付くと思いますので、
あまりココでは深く考えなくてもいいと思います。
④ 動名詞、不定詞のどちらも目的語になるが意味が違う動詞
forget ~ing(~したことを忘れる)
forget to ~(~するのを忘れる)
remember ~ing(~したことをを覚えている)
remember to ~(忘れずに~する)
stop ~ing(~することを止める)
stop to ~(~するために立ち止る)
regret ~ing(したことを残念に思う)
regret to ~(これからすることを残念に思う)
try ~ing(試しに~してみる)
try to ~(~しようと努力する)
例えば・・
I forgot seeing Tomoko at his house.
「私は彼の家でトモコに会った事を忘れてしまった。」
Don't forget to see her.
「彼女に会うのを忘れないで下さい。」
まとめ
動名詞を目的語にとる動詞は主に過去、現在を表現する内容の物が多く、
不定詞を目的語にとる動詞は主に近い未来を表現する内容の物が多いですが、
やはり多くの英文に触れて慣れていくのが効率的です。
他にもこのパターンはありますが、とりあえずは上記の内容ぐらいを
覚えておけば困らないと思います。
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